images/ssjj_title

原稿募集

編集長からのメッセージ

 Social Science Japan Journal(SSJJ)は、東京大学社会科学研究所の編集委員会が編集し、オックスフォード大学出版局(Oxford University Press)より年2回発行される国際的ジャーナルです。現代日本社会に関係する社会科学諸領域を総合的に取り上げることをねらいとしています。SSJJは、日本における他の英文ジャーナルと比べて、第一に、社会科学に焦点を当てている点、第二に、日本人の研究者が編集に携わっている真に国際的な共同事業である点の、2点で特徴的です。編集委員会は、日本人と日本人以外の研究者の混成で構成されており、日本社会研究における世界的第一人者による国際的な編集顧問委員会が付置されています。また、英語圏の日本研究のスペシャリストであり、出版編集についての専門知識を有した常勤のmanaging editorが業務を行っています。

 SSJJは、一般論文(papers)、サーヴェイ論文(survey articles)、書評論文(review essays)、書評(book reviews)の、4分野からなり、オリジナルな作品を掲載しています。

 

1.一般論文 (Papers)

 SSJJ編集委員会では、日本研究の第一人者の方々からの投稿はもちろん、業績や履歴に関係なく、独創的なアイディアを持った若い研究者の皆様の投稿を特に歓迎しています。また、日本研究に新たに取り組んでいる地域(アジア諸国やロシア、東欧、南米、中東、アフリカなど)よりの投稿も、お待ちしています。歴史についての論文は明治時代以降を対象としたもの、比較研究は日本に主な焦点を当てたものに限ります。この条件のみ満たせば、社会科学のどのディシプリンでの投稿も、日本社会のどの側面についての投稿も(政治、国際関係、法律、経済、経営、労働、教育、文化、近現代史など)、歓迎いたします。

 投稿された一般論文はすべて、まず編集委員会で審査いたします。日本語と他言語の双方の参考文献を使用した投稿が優先的に採用されることとなります。私たちは、独創的な視点や創造的な方法論、有意義な比較分析を求めています。この段階を通ったものは、テーマやアプローチに適した最低3人のレフェリーに回されます。

 一般論文は、注記、図表、文献を含めて、10,000ワード以内とします。

2.サーヴェイ論文 (Survey Articles)

 SSJJは、日本に関心のある英語圏の読者を対象としています。読者に、日本と世界における日本社会研究の最新の動向をお伝えするのが、私たちの仕事の一部であると考えています。サーヴェイ論文は、日本社会に関する重要なイシューや近著、実証データなどを紹介するものです。必ずしも論文と同レベルのオリジナリティは必要ではなく、むしろ、日本語の文献も含めて、関係するトピックについての出版物についての深い知識を要求しています。

 以下の分野のサーヴェイ論文を特に期待します。
1. 日本に関係する重要な社会問題についての論点を包括的に整理したもの(例:高齢化社会についてなど)
2. 著者が詳しい特定の国または地域における日本社会研究のサーベイ(例:フランスにおける日本の雇用研究について)
3. 出版物や一次資料に基づいた、特定の研究テーマに関する文献のサーベイ(例:日本社会についてのポストモダニストの見方について)

サーヴェイ論文は、注記、文献等を含めて6,000ワード以内とします。最低1名の外部レフェリーと編集委員会によって審査されます。

3.書評論文 (Review Essays)
 
 昨今出版されている日本社会についての数多くの研究所の中から、特に興味深いテーマを取り出し、そのテーマについて2−5冊程度の重要な著作を批判的に論評する論文を私たちは求めています。将来的には、より多くの書評論文を掲載たいと考えていますので、皆様からの企画提案を歓迎いたします。編集委員会の方で、出版社各社に本の寄贈を手配することも可能です。

書評論文は、3,000ワード以内です。最低1名の外部レフェリーと編集委員会によって審査されます。

4. 書評 (Book Reviews)

 日本語、英語、その他言語に関わらず、日本社会についての出版物を迅速に、そして的確に紹介する必要があります。私たちは、通常は、編集委員や顧問からの推薦によって書評対象を選定していますが、皆様よりの企画提案も歓迎しています。私たちは、書評を、日本社会についての議論の知的ネットワーク構築の重要な手段と考えており、そのために、著者よりの書評者へのリプライ及び、評者よりの再リプライなども企画していきたいと考えています。

 書評は、注記、文献等を含めて、通常2,000ワード以内です。編集委員会によって審査されます。

日本語による投稿について (Language of Submission)

 SSJJへの投稿は、原則として、英語です。しかし、編集委員会では、日本語のみで刊行された重要な日本社会研究が数多くあることも承知しており、それらの中でも最良のものを英語圏の読者に紹介することも、SSJJの重要な役割と考えています。そのため、以下の条件を満たす範囲で、日本語での投稿も歓迎いたします。

1. 投稿原稿は未発表であるか、もしくは日本語で既に発表されているが、英語圏の読者のニーズに配慮し、SSJJ投稿規定や執筆要綱に即して改稿されたもの。一般論文、サーヴェイ論文、書評論文の形式であるもの。
2. 当該テーマについて、日本語以外の参考文献が幅広く紹介されており、読者に当該トピックについての更なる理解を促す目的で書かれたもの。

日本語での投稿も、当然、英語での投稿と同様に、編集委員会と外部の専門家によるレフェリーによって厳密に審査されます。しかし、出版に際し、編集委員会が翻訳とその費用を負担する都合上、採用本数には限りがあります。投稿を希望される方は、英語での投稿の方が採用可能性が高いことをご理解の上、ご選択ください。

 日本語でのご投稿の場合、400字詰めの原稿用紙1枚が、英語およそ225−250ワードに相当するという計算から、以下の字数が目安となります。

論文: 英文10,000ワード =原稿用紙 約40−45枚
サーヴェイ論文: 英文 6,000ワード =原稿用紙 約24−27枚
書評論文: 英文 3,000ワード =原稿用紙 約12−15枚
書評 英文 2,000ワード =原稿用紙 約 8−9枚

 英語による投稿と同じく、上記の字数は、注記、図表、文献等すべてを含むことに、ご留意ください。

[投稿規程 |SSJJホームページに戻る ]